
イラン現代史-イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで (中公新書 2882) 新書 – 2025/11/20
黒田 賢治 (著)
4.2 5つ星のうち4.2 (8)
■書評掲載■
・読売新聞(朝刊)2026年1月25日/佐橋亮(国際政治学者・東京大教授)
1979年にホメイニ―師を中心とした革命で発足したイラン・イスラーム共和国。
シーア派の理論に基づいた体制を敷き、中東でも反アメリカ、反イスラエルの急先鋒として存在感を示す。
国際的に孤立しようとも核開発を進めて独自の道を歩むが、ここに至るには東西冷戦や中東での覇権争いなど複雑な歴史があった。
本書は革命以後の軌跡を政治・経済・社会の側面から迫る。混迷する国際情勢の中、イランはどこへ向かうのか。
■目 次■
はじめに
序 章 近代国家建設と東西冷戦構造
1 パフラヴィー朝の成立と近代国家への道
2 モハンマド=レザー・シャーの専制政治と白色革命
3 反王政運動と王の国外退去
コラム① 在外イラン人学生の運動
第1章 ホメイニー体制と革命勢力の角逐
1 ホメイニー師の帰還と革命の達成
2 バーザルガーン暫定政府と憲法制定
3 イスラーム共和国体制と大統領選挙
コラム② 反西洋とファストフード
第2章 イラン・イラク戦争とイスラーム共和体制
1 押しつけられた戦争と「法学者の統治」
2 広がる戦火と「コントラ事件」
3 戦争の終結と新たな体制の模索
コラム③ 亡命者とテヘランゼルス
第3章 ハーメネイー体制と政治的自由
1 新体制と戦後復興 ラフサンジャーニー政権(1989〜97)
2 体制の変容と政治的自由 ハータミー政権(1997〜2005)
3 体制の問い直しと宗教実践の多義性
コラム④ レスリングとサッカー
第4章 新保守派の台頭と「緑の運動」
1 国際関係の緊張とアフマディーネジャード政権(2005〜13)
2 国際的孤立と「緑の運動」
3 市民生活の変容と核開発問題
コラム⑤ 科学者と頭脳流出
第5章 防衛戦略と核問題
1 革命防衛隊の社会への浸透 2 革命防衛隊とロウハーニー政権(2013〜21)
3 核問題の解決と中東情勢の変化
コラム⑥ 日本とイランの国交一〇〇年
終 章 暗雲垂れ込めるイスラーム共和体制の未来
1 ライースィー政権(2021〜24年)への期待と終焉
2 急変する国際情勢とペゼシュキヤーン政権の発足
3 イスラーム共和体制の未来
あとがき
主要参考文献
関連年表
もっと少なく読む
==
日本からイランの真の姿。それはイスラム原理主義国家のイメージとはまったく違う。民主主義やナショナリズムが葛藤するカオスな世界だ。
79年イスラム革命のときでも民主的知識人のパーザールカーンやバニーサドルが政権を担い、そもそも1950年代のモサテグ政権は民主政治だった。だから、イランには民主主義の系譜がある。
しかし、ホメイニのイスラム独裁体制になるも、80年代半ばになると宗教急進派と自由経済を志向する宗教保守派に分かれていく。ここで権力闘争に敗れた急進派は「最高指導者ハメネイの独裁を止めるには民主化しかない」と改革派に転じる。
この改革派からハタミが誕生するが、ハメネイの重しはとれなかった。
しかし、現在、ハメネイは老い、経済制裁に苦しむ民衆がデモに繰り出す。そして、後継者と目された急進派ライースィーの急死で全てのシナリオが崩れた。
それでも、筆者は「イスラーム共和体制崩壊、前パフラヴィー国王遺児復権や反体制派による新体制樹立と単純にはいかない」と念を押す。
ならば、ハメネイ死後、例えば改革派ホメイニの孫が最高指導者となったとしたら...?イランのゴルバチョフとなり、そのとき春がやってくるかもしれない。

θ
5つ星のうち4.0 革命後のイラン政権・政界の視点を中心に書かれたイラン情勢2026年1月16日に日本でレビュー済み
フォーマット: 新書
本書は、1979年のイスラム革命後のイランの状況を、政権・政治の視点を中心としてまとめた本である。
ホメイニ体制以前の話は序章のみであることには注意が必要である。その代わり、イスラム共和国体制の話が類書よりも多くの紙面を割いて丁寧に解説されている。
イスラム革命に至る王制への反対運動は、イスラム法学者、近代的知識人層、マルクス主義左翼の3つの方向から進んでいた(p28-)。ホメイニーは「法学者の監督」論を唱えて国は法学者が統治することを主張した(p48-51)が、青写真は曖昧なままであった(だからこそ多様な勢力を糾合できた:p56-57)。
行政府とホメイニーからの革命評議会の対立構図は、建国当初からのものである。バーザルガーン政権は民主的なイスラム国家を目指したが、ホメイニーは民主主義を否定し(p57)、(民選の大統領や首相ではなく)最高指導者に強大な権力が集まる憲法が作られた(p62-63)。89年憲法でも、一人の法学者が指導者となる体制が描かれた(p104-105)。そして国家に批判的な法学権威(モンタゼリーなど)は自宅軟禁に置くなどして弾圧した(p117)。
アメリカ大使館占拠事件をホメイニーが支持し、西側との関係修復を模索していたバーザルガーンは辞職するしかなかった(p61)。バニーサドル大統領が大使館事件の国連での議論にイランが参加することを求めても、ホメイニーはやめさせた(p70)。西側との関係修復を目指す大統領をしり目に、ホメイニーは「革命の輸出」路線で近隣諸国に紛争を引き起こし、諸外国からの信用を失わせていった(p80-81)。
革命防衛隊はホメイニーの私兵とも呼べる位置づけであり、国軍とは異なる(p58)。革命防衛隊は国内経済でも通信や建設など膨大な企業を抱える巨大組織で、イランGDPの4割を担うとすらされる(p190-192)。
ハータミー、ロウハーニーなど、西側との関係修復を目指す大統領も現れるが、内部でさまざまな妨害を受け、また革命防衛隊が勝手な軍事行動を行うなどして、改革や対話を進められないことが多い(p128-129、p132-133、p212)
印象に残った記述
・ホメイニーはイスラム神秘主義に精通しており、それが独自のイスラム法解釈を生み出している(p45)
・アフマディーネジャード政権のとき、支持者である戦没者遺族や帰還兵の要望に沿って、イラン・イラク戦争の殉教者プロパガンダ壁画の大々的復活を行った(p158)
・2006年の「公正な取り分」を人々に与えるという政策で支援を受けたのは、実際には体制指導部と関係者、殉教者、法学者など国家を支えてきた人々で、すでに国家から支援を受けている人々であった(p166)。
・イランでは2008年まで、ガソリン1リットル0.1ドル(国際的には2ドル)という異常な安さで、それは産油国だからではなく国家からの多額の補助金のため(マレーシアなどからガソリンを購入さえしていた)であった(p169)
・2018年に、過去24年の数学オリンピック金メダリストの6割が教育のため国外に去ったと認めた(p178)
・2015年ごろから、ポップな音楽は抑圧するのではなく、体制派ポップ歌手を認めて広めていく方針となった(p206-207)
本書で気になる点は、市民の視点が少なめである点であろう。特にイスラーム革命のときには経済的苦境や農地改革の功罪、市民の弾圧の話などを取り上げて、ある種「国民が不満を抱きイスラーム革命に至るのは自然な道」というようなストーリーで描いたのだから、ではその後の政権は経済、格差、市民の権利などはどうであったのか、ということは書くべきであろう(自分で調べた範囲では、経済はあまり上向かず、市民の自由への弾圧は方向性が変わっただけで相変わらずであった。1988年の政治犯の5000人ほどの大量虐殺なども起こしている。こうした「負の側面」も描くべきではないだろうか)
また、イランを「危険な原理主義」と捉える理由の一つには「悪魔の詩」事件の影響があると思うが、本書ではまるでイランと欧米との間の舌戦(罵倒の応酬)レベルであるかのような書き方(p104-105)となっており、これは大いに実際と反する記述だと思う。実際には「死刑宣告」は本当に重要な意味を持っており、日本で翻訳を行った五十嵐助教授が筑波大学内で暗殺され、イタリアやノルウェーでも翻訳者が襲撃されて重傷を負っている。著者ラシュディは長らく身を隠さざるを得ず、ついに表に出てきていた2022年に襲撃されて片目失明などの障害を残す重傷を負った。こうしたイランのネガティブな面(特に日本では殺人にまでなった)が「イラン=危険な原理主義」の一端となっていることは間違いなく、そうした事実をスルーしているのはいただけない。
そういう意味で、イランの「負の側面」がややスルーされているきらいはあるが、イラン政治の展開を手軽に読むには、やはり本書はまとまっていて手頃な一冊だと思う。
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5つ星のうち4.0 意外と自由?2025年12月10日に日本でレビュー済み
フォーマット: 新書
狂信的な宗教家が治める悪の独裁国家というイメージがあったが、北朝鮮はおろかロシアや中国などよりもよほど政治的自由があって、分権的なのではという印象を受けた。テロ支援や核開発などの問題はあるものの、そこまで極悪な国とも感じず(むしろアメリカが支援していた革命前の王政の方がひどい)、翻ってアメリカ(とイスラエル)がしてきたことやプロパガンダに疑問を感じる…
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老驥伏櫪
5つ星のうち5.0 イランの現代史を読み解き、イランの立場を理解する2025年12月11日に日本でレビュー済み
フォーマット: 新書
本書は、主に1970年代末の革命による共和制成立から2025年半ばまでのイラン現代史について、時系列で詳しく記述しています。それ以前の王制下については共和制の前史として『序章』に書かれています。
イランの政治・経済・社会・国際関係の動きが複雑に絡み合っていることが分かりました。
「保守派」、「急進派」、「改革派」、「原理派」って何?、何でイラン・イラク戦争起こったの?どうしてアメリカやイスラエルと対立するの?、何故核開発を続けるの?…イランのいろいろなことを理解出来ます。
また、直近の出来事(2025年半ば)まで記述されているのも本書の魅力です。
内容の濃い良書で、じっくりと読む価値があると思います。
巻末に関連事項の年表があるので、参考にしながら本文を読んでみてください。
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日本からイランの真の姿。それはイスラム原理主義国家のイメージとはまったく違う。民主主義やナショナリズムが葛藤するカオスな世界だ。
79年イスラム革命のときでも民主的知識人のパーザールカーンやバニーサドルが政権を担い、そもそも1950年代のモサテグ政権は民主政治だった。だから、イランには民主主義の系譜がある。
しかし、ホメイニのイスラム独裁体制になるも、80年代半ばになると宗教急進派と自由経済を志向する宗教保守派に分かれていく。ここで権力闘争に敗れた急進派は「最高指導者ハメネイの独裁を止めるには民主化しかない」と改革派に転じる。
この改革派からハタミが誕生するが、ハメネイの重しはとれなかった。
しかし、現在、ハメネイは老い、経済制裁に苦しむ民衆がデモに繰り出す。そして、後継者と目された急進派ライースィーの急死で全てのシナリオが崩れた。
それでも、筆者は「イスラーム共和体制崩壊、前パフラヴィー国王遺児復権や反体制派による新体制樹立と単純にはいかない」と念を押す。
ならば、ハメネイ死後、例えば改革派ホメイニの孫が最高指導者となったとしたら...?イランのゴルバチョフとなり、そのとき春がやってくるかもしれない。
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5つ星のうち4.0 革命後のイラン政権・政界の視点を中心に書かれたイラン情勢2026年1月16日に日本でレビュー済み
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本書は、1979年のイスラム革命後のイランの状況を、政権・政治の視点を中心としてまとめた本である。
ホメイニ体制以前の話は序章のみであることには注意が必要である。その代わり、イスラム共和国体制の話が類書よりも多くの紙面を割いて丁寧に解説されている。
イスラム革命に至る王制への反対運動は、イスラム法学者、近代的知識人層、マルクス主義左翼の3つの方向から進んでいた(p28-)。ホメイニーは「法学者の監督」論を唱えて国は法学者が統治することを主張した(p48-51)が、青写真は曖昧なままであった(だからこそ多様な勢力を糾合できた:p56-57)。
行政府とホメイニーからの革命評議会の対立構図は、建国当初からのものである。バーザルガーン政権は民主的なイスラム国家を目指したが、ホメイニーは民主主義を否定し(p57)、(民選の大統領や首相ではなく)最高指導者に強大な権力が集まる憲法が作られた(p62-63)。89年憲法でも、一人の法学者が指導者となる体制が描かれた(p104-105)。そして国家に批判的な法学権威(モンタゼリーなど)は自宅軟禁に置くなどして弾圧した(p117)。
アメリカ大使館占拠事件をホメイニーが支持し、西側との関係修復を模索していたバーザルガーンは辞職するしかなかった(p61)。バニーサドル大統領が大使館事件の国連での議論にイランが参加することを求めても、ホメイニーはやめさせた(p70)。西側との関係修復を目指す大統領をしり目に、ホメイニーは「革命の輸出」路線で近隣諸国に紛争を引き起こし、諸外国からの信用を失わせていった(p80-81)。
革命防衛隊はホメイニーの私兵とも呼べる位置づけであり、国軍とは異なる(p58)。革命防衛隊は国内経済でも通信や建設など膨大な企業を抱える巨大組織で、イランGDPの4割を担うとすらされる(p190-192)。
ハータミー、ロウハーニーなど、西側との関係修復を目指す大統領も現れるが、内部でさまざまな妨害を受け、また革命防衛隊が勝手な軍事行動を行うなどして、改革や対話を進められないことが多い(p128-129、p132-133、p212)
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・ホメイニーはイスラム神秘主義に精通しており、それが独自のイスラム法解釈を生み出している(p45)
・アフマディーネジャード政権のとき、支持者である戦没者遺族や帰還兵の要望に沿って、イラン・イラク戦争の殉教者プロパガンダ壁画の大々的復活を行った(p158)
・2006年の「公正な取り分」を人々に与えるという政策で支援を受けたのは、実際には体制指導部と関係者、殉教者、法学者など国家を支えてきた人々で、すでに国家から支援を受けている人々であった(p166)。
・イランでは2008年まで、ガソリン1リットル0.1ドル(国際的には2ドル)という異常な安さで、それは産油国だからではなく国家からの多額の補助金のため(マレーシアなどからガソリンを購入さえしていた)であった(p169)
・2018年に、過去24年の数学オリンピック金メダリストの6割が教育のため国外に去ったと認めた(p178)
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5つ星のうち5.0 イランの現代史を読み解き、イランの立場を理解する2025年12月11日に日本でレビュー済み
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本書は、主に1970年代末の革命による共和制成立から2025年半ばまでのイラン現代史について、時系列で詳しく記述しています。それ以前の王制下については共和制の前史として『序章』に書かれています。
イランの政治・経済・社会・国際関係の動きが複雑に絡み合っていることが分かりました。
「保守派」、「急進派」、「改革派」、「原理派」って何?、何でイラン・イラク戦争起こったの?どうしてアメリカやイスラエルと対立するの?、何故核開発を続けるの?…イランのいろいろなことを理解出来ます。
また、直近の出来事(2025年半ば)まで記述されているのも本書の魅力です。
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현대사 - 이슬람 혁명에서 핵 문제, 대 이스라엘 전쟁 까지 5 별 중 4.2 (8) ■ 서평 게재 ■ · 요미우리 신문 (조간) 2026 년 1 월 25 일 / 사바시 료 (국제 정치 학자 도쿄 대 교수) 1979 년 호메이니 - 스승을 중심으로 한 혁명으로 발족한 이란 · 이슬람 공화국. 시아파의 이론에 근거한 체제를 깔아, 중동에서도 반미국, 반이스라엘의 급선봉으로서 존재감을 나타낸다. 국제적으로 고립하려 해도 핵개발을 추진해 독자적인 길을 걷지만, 여기에 이르기 위해서는 동서냉전이나 중동에서의 패권 싸움 등 복잡한 역사가 있었다. 본서는 혁명 이후의 궤적을 정치·경제·사회의 측면에서 다가간다. 혼미하는 국제 정세 속 이란은 어디로 향하는가.
■목차■ 소개
서장 근대 국가 건설과 동서 냉전 구조 1 파플라비 아침의 성립과 근대 국가에의 길 2 모하마드=가죽 샤의 전제 정치와 백색 혁명 3 반왕정 운동과 왕의 국외 퇴거 칼럼 ① 재외 이란 인 학생의 운동 제 1 장 호메이니 체제 호메이니 사의 귀환 과 혁명 의 달성 2 전쟁의 종결과 새로운 체제의 모색 칼럼 ③ 망명자와 테헤란젤루스 제3장 하메네이 체제와 정치적 자유 1 신체제와 전후 부흥 체제의 재검토와 종교실천의 다의성 칼럼 ④ 레슬링과 축구 제4장 신보수파의 대두와 「녹색 의 운동 」방위전략과 핵문제 1 혁명방위대 사회에의 침투 2 혁명방위대와 로우 하니 정권 (2013~ 21 ) 라이시 정권(2021~24년)에 대한 기대와 종말 2 급변하는 국제 정세와 페제슈키얀 정권 의 발족 3
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일본에서 이란의 진정한 모습. 그것은 이슬람 원리주의 국가의 이미지와는 전혀 다르다. 민주주의나 내셔널리즘이 갈등하는 혼돈스러운 세계다.
79년 이슬람혁명 때에도 민주적 지식인 퍼자르칸과 토끼 새들이 정권을 맡았고, 원래 1950년대 모사태그 정권은 민주정치였다. 그래서 이란에는 민주주의의 계보가 있다.
그러나 호메이니의 이슬람 독재 체제가 되더라도
80년대 중반이 되면 종교급진파와 자유경제를 지향하는 종교보수파로 나뉜다.
여기서 권력투쟁에 패한 급진파는 “최고 지도자 하메네이의 독재를 막으려면 민주화밖에 없다”고 개혁파로 돌아간다.
이 개혁파로부터 하타미가 탄생하지만, 하메네이의 무게는 취할 수 없었다.
그러나 현재 하메네이는 늙고 경제제재로 고통받는 민중이 시위를 펼친다. 그리고 후계자로 보인 급진파 라이시의 급사로 모든 시나리오가 무너졌다.
그래도 필자는 “이슬람 공화체제 붕괴, 전 퍼플러비 국왕 유아 복권이나 반체제파에 의한 신체제 수립과 단순하게는 안 된다”고 생각한다.
그렇다면 하메네이 사후, 예를 들어 개혁파 호메이니의 손자가 최고 지도자가 되었다면...? 이란의 골바초프가 되어 그 때 봄이 올지도 모른다.
====
5성 중 4.0 혁명 후 이란 정권·정계의 시점을 중심으로 쓰여진 이란 정세 2026년 1월 16일에 일본에서 검토된
포맷: 신서
본서는 1979년 이슬람 혁명 후 이란의 상황을 정권·정치의 시점을 중심으로 정리한 책이다.
호메이니 체제 이전의 이야기는 서장뿐인 것에 주의가 필요하다. 대신 이슬람 공화국 체제의 이야기가 유서보다 많은 지면을 나누어 정중하게 해설되고 있다.
이슬람 혁명에 이르는 왕제에 대한 반대 운동은 이슬람 법학자, 현대 지식인층, 마르크스주의 좌익의 3가지 방향에서 진행되었다(p28-). 호메이니는 “법학자의 감독” 이론을 주장하고 나라는 법학자가 통치한다고 주장했지만(p48-51), 청사진은 모호한 채로 있었다(그래야 다양한 세력을 규합할 수 있었다: p56-57).
행정부와 호메이니의 혁명 평의회의 갈등구도는 건국 당초부터이다. 바자르건 정권은 민주적인 이슬람 국가를 목표로 했지만, 호메이니는 민주주의를 부정하고(p57), (민선의 대통령이나 총리가 아니라) 최고 지도자에게 강대한 권력이 모이는 헌법이 만들어졌다(p62-63). 89년 헌법에서도 한 법학자가 지도자가 되는 체제가 그려졌다(p104-105). 그리고 국가에 비판적인 법학권위(몬타젤리 등)는 자택연금에 두는 등 해 탄압했다(p117).
미국 대사관 점거 사건을 호메이니가 지지하고 서쪽과의 관계 복구를 모색하고 있던 바자르건은 사직할 수밖에 없었다(p61). 토끼 안장 대통령이 대사관 사건 유엔 논의에 이란이 참여할 것을 요구하더라도 호메이니는 그만두었다(p70). 서쪽과의 관계 복구를 목표로 하는 대통령을 겨냥해 호메이니는 '혁명의 수출' 노선에서 인근 국가들에게 분쟁을 일으켜 외국으로부터의 신용을 잃게 되었다(p80-81).
혁명 방위대는 호메이니의 사병이라고도 부를 수 있는 자리매김이며, 국군과는 다르다(p58).
혁명방위대는 국내 경제에서도 통신이나 건설 등 방대한 기업을 안고 있는 거대 조직으로 이란 GDP의 40%를 담당한다고 할 수 있다(p190-192).
하타미, 로우하니 등 서쪽과의 관계수복을 목표로 하는 대통령도 나타나지만 내부에서 다양한 방해를 받고 또 혁명방위대가 마음대로 군사행동을 하는 등 개혁이나 대화를 진행할 수 없는 것 많다(p128-129, p132-133 ,
p212
)
매디네이저드 정권 때, 지지자인 전몰자 유족이나 귀환병의 요망에 따라, 이란 이라크 전쟁의 순교자 선전 벽화의 대대적 부활을 실시했다(p158)
·2006년의 「공정한 취 '분'을 사람들에게 준다는 정책으로 지원을 받은 것은 실제로 체제지도부와 관계자, 순교자, 법학자 등 국가를 지지해 온 사람들로 이미 국가로부터 지원을 받고 있는 사람들이었다(p166).
・이란에서는 2008년까지, 가솔린 1리터 0.1달러(국제적으로는 2달러)라고 하는 이상한 싸고, 그것은 산유국이 아니고 국가로부터의 다액의 보조금 때문에(말레이시아 등으로부터 가솔린을 구입마저 하고 있었다)이었다(p169)
・2018년에, 지난 24년의 수학 올림픽 금메달리스트의 60%가 교육을 위해 국외로 떠났다고 인정했다(p178)
. 특히 이슬람혁명 때에는 경제적 곤경과 농지개혁의 공죄, 시민의 탄압의 이야기 등을 다루고, 어떤 종류의 '국민이 불만을 안고 이슬람혁명에 이르는 것은 자연스러운 길'이라는 스토리로 그렸기 때문에 , 그럼 그 후의 정권은 경제, 격차, 시민의 권리 등은 어땠는지, 라고 하는 것은 써야 할 것이다. 1988년 정치범의 5000명 정도의 대량 학살 등도 일으키고 있다
. 「마의 시」사건의 영향이 있다고 생각하지만, 본서에서는 마치 이란과 구미와의 혀전(매도의 응수) 레벨인 것 같은 쓰는 방법(p104-105)이 되어 있어, 이것은 매우 실제와 반대하는 기술이라고 생각한다. 실제로 '사형선고'는 정말 중요한 의미를 갖고 있어 일본에서 번역을 한 이가라시 조교수가 쓰쿠바대학 내에서 암살되어 이탈리아와 노르웨이에서도 번역자가 습격되어 중상을 입고 있다. 저자 라쉬디는 오랫동안 몸을 숨길 수밖에 없었고 마침내 겉으로 나오던 2022년에 습격되어 한눈에 실명 등의 장애를 남기는 중상을 입었다. 이런 이란의 부정적인 면(특히 일본에서는 살인이 됐다)이 '이란=위험한 원리주의'의 일단이 된 것은 틀림없이 그러한 사실을 쓰고 있는 것은 안 된다.
그런 의미에서, 이란의 「부의 측면」이 다소 스루 되고 있는 것 같지만, 이란 정치의 전개를 간편하게 읽으려면, 역시 본서는 정리되어 있어 저렴한 책이라고 생각한다.
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유용한 리포트
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5성 중 4.0 의외로 자유? 2025년 12월 10일에 일본에서 리뷰가 끝난
형식: 신서
광신적인 종교가가 다스리는 악의 독재국가라는 이미지가 있었지만, 북한은 커녕 러시아나 중국 등보다 훨씬 정치적 자유가 있고, 분권적인 것이 아니라는 인상을 받았다. 테러 지원이나 핵 개발 등의 문제는 있지만, 거기까지 극악한 나라라고도 느끼지 않고 (오히려 미국이 지원하고 있던 혁명 전의 왕정이 더 심하다), 휘두르고 미국 (과 이스라엘)이 해 왔다고 프로파간다 에 의문을 느낀다
. 이란의 현대사를 읽고 이란의 입장을 이해하는 2025년 12월 11일에 일본에서 검토한 포맷: 신서 본서는 주로 1970년대 말의 혁명에 의한 공화제 성립부터 2025년 중반까지의 이란 현대사에 대해 시계열로 상세히 기술하고 있습니다.
그 이전의 왕제하에 대해서는 공화제의 전사로서 「서장」에 쓰여져 있습니다.
이란의 정치·경제·사회·국제 관계의 움직임이 복잡하게 얽혀 있는 것을 알았습니다.
「보수파」, 「급진파」, 「개혁파」, 「원리파」는 무엇? ,
왜 이란 이라크 전쟁 일어났습니까?
왜 미국이나 이스라엘과 충돌하는가? ,
왜 핵 개발을 계속합니까? …
이란의 여러 가지를 이해할 수 있습니다.
또, 최근의 사건(2025년 중반)까지 기술되고 있는 것도 본서의 매력입니다. 내용이 진한 양서로 차분히 읽을 가치가 있다고 생각합니다. 권말에 관련 사항의 연표가 있으므로, 참고로 하면서 본문을 읽어 보세요. 한 고객이 도움이 되었다고 생각합니다. 유용한 보고서 스폰서 고객 서비스 가 필요합니까? ‹ 이란 현대사-이슬람 혁명부터 핵문제, 대 이스라엘 전쟁까지 (중공신서 2882)의 상품 상세보기 ==
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